僕はロンです、よろしく。

新しい家族のもと僕はやって来た。
なぜここにきたのか、これから知ることになる。

僕の義務



まず僕を選んでくれた家族を知ろう。

そう何度も通いつめ、ため息つきながら帰り、また来ては帰っていったおばさん。

そして僕をつれて帰ったおばさんの話。

そう車に乗せられた瞬間僕はママと呼ばなきゃならないらしい。ママはその時49歳だった。ちょうど乳がんという病気を疑われてメンタルが凹んでいたらしい。そんなとき僕の可愛い眼差しにやられたんだとか、皆に言ってる。結局がんではなくホッとしている。

そんな経緯があって僕のママになったんだ。ママの子どもはまず大学生の娘りーと中学二年息子の岳だ。年中けんかして多感な時なんだな、うるさいのなんのって。パパはいなかったが背中を押してくれたおじさんがいた。共同で僕の面倒をみてくれるらしい。何だか賑やか過ぎるメンバーだけど僕がきた意味があるからこれから探さなくては。その義務が僕にはあるからね。

さよならのかわりに。

そう、僕は新しい家族ができた。とーさんかーさんとかよくわかんないし初めての家族、悪くないね。

しかし運命って呼んでいいのか、あんだけだっこされていたのに、いよいよだ。

コジマの可愛いお姉さんともさよならだ。

さびしくはない、僕を特別にしてたわけじゃないし。ただ一緒にいたマルチーズとさよならは結構キツイかった。あいつはきっとすぐ家族ができただろう。しっぽのあつかいはうまかったし、人の手のひらはウマイといってたから。元気でな、白いやつ。最後に鼻先ペロッとしてさよなら、、


初対面

馴れ初めから話しておこうかな。ぼくの預かり先のコジマって店に何度かやって来た。あちこちなでなでされて、ほおずりされて、なすがままになった。

おばさんは、なんか大人しすぎない?とか言ってる。つーか他の🐶さんみたいに媚売れねーし。他の人間にも散々可愛い~とか言われて何度も出されては入れられて。

結局面倒見れないでしょーってしめて子供が泣いてさよならだ。そんな繰り返しでチヤホヤできるか!

何度かきたおばさんは子供と男を連れてやって来た。またおばさんは、やっぱりさ大人しすぎない?ペロリともしないし、って。なんであんたの手をなめなきゃいけないのか。でも男がお金とかいう紙っぺらを持ってきて背中押したとかなんとか。へぇそれと僕は代えられてこのうざそうな家にいくのか?他の仲間見たいに。仲間はしっぽふってたけどふるべきなのか。ま、僕はスタンス変えずにいこうと決めたんだから。ん?でもおばさんは最後まで渋ってる。昨日から一気に4万も下がった現状をみると売れ残りレーンに乗ってるのか?ヤバイのか?仕方ないペロリとしておこうか、、やだこの子ペロッとした!喜んでる(-_-;)何だか雲行きが、、コジマの若いお姉さんと座って話してる。僕のケースのラベルが外された?まさか、、